アドバイザーからひと言

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アドバイザーからひと言

Miklos Csala
国立センメルワイス大学医学部
生化学・分子生物学教授

ブダペストのセンメルワイス大学に在籍する学生は、医学の勉強だけではなく、ハンガリーの豊かな歴史と文化に触れる機会が多くあります。

ハンガリー人は1000年以上前に中欧に定住し、国を築きました。かつての土地に根差した伝統的な医療は、東欧の国々で医学を学んだ学者により、何世紀もかけて今日の医学へと形を変えて来ました。14世紀には、ハンガリーで最初の大学が設立されましたが、150年間続いたトルコの占領により、16世紀から17世紀にかけて崩壊しました。

18世紀のハプスブルグ帝国の時代になり、大学の再開や設立が行われた結果、ハンガリーに科学・文化・高等教育などの著しい成長がもたらされました。

その後、第二次世界大戦や1956年のハンガリー動乱により、センメルワイス大学の施設も攻撃を受け破壊されましたが、今では全ての学部が再建されています。1989年の民主化に伴い、ハンガリーの大学に新たな転換期が訪れ、校舎や設備の建築が盛んに行われました。そして現在では45ヵ国から多くの学生が入学し、日本人学生の数も増加しています。

本校舎には、大理石で出来た2枚の記念碑があります。1枚には、ノーベル賞を授与された卒業生の名前が記され、もう1枚の記念碑には、オリンピックで金メダルを獲得した学生の名前が記されています。私たちは、芸術と科学の発展やスポーツにおける成功により、大学に名声と栄光を与えてくれた我が校の卒業生を心から誇りに思っています。

医学の勉強は厳しいものですが、知識をもたらしてくれる素晴らしい道でもあります。ブダペストでこの道を歩まれることに、皆さんが喜びを見出されるものだと、私は確信しています。

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