ハンガリー医学部進学プログラム
ハンガリーの4大学の医学部が、日本からの学生を積極的に募集するために、ハンガリー医科大学事務局と共同で受入プログラムを開始し、2006年9月から日本人学生が入学をしています。これらの医学部英語プログラムでは、30年以上に渡り世界中から医学を志す学生を受け入れ、質の高い教育を施し、数多くの医師を輩出しています。
ハンガリー国立大学医学部について
『なぜ、ハンガリーの国立大学医学部が日本人学生にとってベストなのでしょう?』
1 高い教育水準と英語での医学履修
ハンガリーの医学は東ヨーロッパでは最もレベルが高いと言われています。それは、ノーベル医学賞の受賞者数や、英語での医学学会誌での論文発表数等から、その高レベル度が推し量れます。
ハンガリー国立大学医学部での英語のプログラムは、30年も前から始まっており、その実績は大きな広がりを持っています。卒業生は、イギリスをはじめとするEU国内はもとより北米など世界各国で活躍をしています。中には日本の医師国家試験に合格し、医師免許を取得しているハンガリー人の卒業生もいます。
2 総合的な人間力を問う入学審査
入学審査では、入学時の学力よりも、6年の努力を支えるモチベーションと人物像を重視しています。 医師にふさわしい全人格的な学生を選抜しています。偏差値の1点、2点の差でいい医師を選ぶことが出来るとは考えていません。
医学は修了までの道のりが最も険しい学問と言えるでしょう。また修了した時には人の命を扱う一生の業となります。「人の命を救いたい」という医師として最も大切なモチベーションが重要な点と考えています。
3 費用面でのメリット
日本の私立大学の医学部と比較すると、生活コスト、授業料の面においても負担が大きく軽減されます。
受入大学
ここに参加する4大学は、質や費用の面から厳選された大学です。世界的にもレベルが高く、その医師免許はEU(European Union、欧州連合)で共通の医師免許として認められています。プログラムを運営している教授陣は学問的に非常に質が高く、セミナーは、少人数で行われています。
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国立センメルワイス大学医学部 Semmelweis University
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国立ペーチ大学医学部 University of Pecs
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国立セゲド大学医学部 University of Szeged
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国立デブレツェン大学医学部 University of Debrecen
EU加盟国(27カ国)
オーストリア、ベルギー、キプロス、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア、ドイツ、ギリシャ、フィンランド、フランス、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、オランダ、ルーマニア、ブルガリア
予備コースと本コース
予備コースは、本コースに直接入学するには英語や生物、化学、物理の知識において不安のある学生がその準備のために入るコースです。予備コースから本コースへ進学する進級率は、90%以上と高く、予備コースから本コースへ進級することは問題ありません。日本の入学試験で何度も失敗して医学部に入ることが出来ないことを考えれば、チャレンジする甲斐があると言えます。
1年生、3年生、4年生の夏休み(各4週間)、6年生の約1年間(40週間)は、病院研修をすることとなりますが、下記の地域で研修を受けることが可能です。学生の希望に応じ、教授と相談して研修先を決め、必要な手続きを行ないます。この研修を通じ、卒業後すぐに医師として活躍できるような実践的な医師の養成を目指します。
1年生終了後 看護研修
3年生終了後 内科研修
4年生終了後 外科研修
6年生1年間 ローテーション研修(クラークシップ)
- 1. 在籍大学の附属病院
- 2. ハンガリー認定団(HAC)が認定する日本の病院
- 3. EU 諸国内(並びにスイス、ノルウェー)の各国が認可した大学病院、附属病院。
注:EU 諸国内(並びにスイス、ノルウェー)は相互に研修病院を認可しています。 - 4. EU 諸国(並びにスイス、ノルウェー)域外は、大学当局が個別に認可した研修病院。
ハンガリーの医学部卒業と医師免許
ハンガリーの医師免許の試験は、6年生のときに卒業論文を完成させた後、英語で行われます。医師免許試験に合格しなければ、卒業とはなりません。進級できない学生の多くの原因は、3年生までの基礎医学の中で“解剖学”や“病理学”などの一つや二つある難解な専門分野の科目で、試験をパスできないことにあります。
ハンガリー医科大学事務局では、現地スタディルームでチューターによる勉強会を開催したり、日本語の専門書を常備し学習を支援しています。
ハンガリー大学卒業後の進路
ハンガリーの医学部を卒業した後の進路としては、次のような選択が可能です。
- 1. ハンガリーの医療機関
- 2. 日本の医療機関
- 3. EU諸国および他国の医療機関
- 4. 発展途上国の医療機関
- 5. 国連などの国際機関
それぞれの場合において試験などの条件が異なるため、あらかじめ計画を立てて準備を進めることが重要です。漫然と考えていて直前になってこうしたいと思っても、ビザの問題等で遅すぎて何も出来ないという場合があります。それらの問題にも迅速に対処し、サポートを行います。
支援体制
本医学部進学プログラムで提供されるサポートは大きく分けて2つあります。
1つは生活上のサポートです。アパート探し、賃貸契約の際の通訳、入居、銀行口座の手続きサポートに加え、健康面での相談、滞在資格に関わる手続きのサポート、アドバイスなど、学業に専念するためのサポート体制を整えています。
もう1つは進学面でのサポートです。 研修病院の選択などの相談は必ず毎年出てくるものです。そのような個人ではなかなか解決できない問題を現地常駐のスタッフや東京オフィスのスタッフに相談することができます。
サポート内容


- 《入学プロセスの支援》
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- ・合格後の提出書類の準備に関するサポート
- ・予備コース前英語研修プログラムの作成及び申込手続き等
- ・渡航準備、オリエンテーション等
- ・現地住居(アパート)の紹介、契約サポート
- 《在学中の支援》
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- ・生活上のサポート
- ・学習面での教育上のサポート
- ・病院研修をする受け入れ側の病院との調整
- ・HMU会員ウエブサイトによる情報伝達
- 《医師免許取得の支援》
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- ・日本の医師国家試験対策
- ・医師国家試験受験資格審査の為の厚生労働省への提出書類作成サポート
サポート拠点
現地4大学のある各地域には、HMUコーディネーター常駐のオフィスがあります。各現地オフィスにはスタディルームも完備しており、自習はもとより、気軽に相談が出来る環境が整っています。
