ペーチはハンガリー東部のトランスダヌビア地方のバラニア県に位置する大学町で、エッセン(ドイツ)やイスタンブール(トルコ)とともに「2010年欧州文化首都」とし て指定されています。ペーチ大学は、中欧で最も古い大学の一つであり、ハンガリー最大の大学として知られています。1367年にラヨシュ1世によって創設され、前身であるElisabeth University of Sciencesから1923年にペーチ大学となりました。
医学部の英語プログラムは東欧で最初の外国語プログラムとして1984年に開始されました。1993年から生物医学のPh.D プログラムが行われており、2005年には歯学部の英語プログラムが開始されています。また、我々医学部は、2006年にハンガリー高等教育認定委員会よりCenter of Excellenceとして認定を受け、2008年には国内の大学160学部の中で最も優秀な学部として表彰されました。基礎科学及び前臨床分野の23学科と臨床分野の24学科には技術の高い設備が整っており、大学病院(1,350床)には世界中から患者が訪れます。特に心臓センター、腎臓科、診断センター、外傷科ではハンガリー国内で最高の臨床設備が整っています。大学の目的はもちろん学生を教育することにありますが、研究活動も大学の重要な役割の一つであり、より良い教育を行うには国際的レベルの科学的活動と実績が欠かせません。このような大学の思想は、学生や教員が取り組む様々な生物学研究プロジェクトにも反映されています。