デブレツェン大学において、ハンガリーおよび他国の専門家が合同で、最新の神経科学・臨床解剖学・発生生物学・細胞学の研究結果と共に、解剖学における教育アプローチ、革新的デジタル技術について協議を行いました。最新鋭の先端技術が人体における全く新しい見解を見出しており、解剖学教育は新しい挑戦の段階に足を踏み入れています。
László Mátyus総合内科学部長は、21世紀ハンガリー解剖学会の冒頭で、「スマートフォンを使用し、数秒足らずで情報へのアクセスが可能になります。それは医学の情報操作における重要な改革であり、解剖学教育における視点に変化をもたらし、今後の医療教育の重要なステップとなるでしょう。」と述べました。デブレツェン大学の解剖学、組織学そして発生学の研究センター主催で、6月14、15日に専門家定例会議が開催されました。この学会は100年の歴史を持ち、医学部では最初に開催された学会の一つです。
Péter Szűcs学部長によると、解剖医学は近代テクノロジーの促進によって、1世紀後においてもカギとなる分野で、活発的な学問として提議されているとのことです。併せて、ハンガリーの4つの医科大学は教育トレーニングに対する統一的アプローチが必要であると述べています。それゆえ、今後その会議の提議項目の一つとして、バーチャル/デジタル技術と教育における経験の共有を基に、新たな教育方法を活用していくことになります。
Péter Szűcs学部長は、Miklós Antal学部長の提案によりデブレツェン大学において初めて、Virtual histologyにおける組織サンプルの切除について解析を行いました。こういったデジタル解析の手法は、他大学では紹介され始めたばかりです。その方法の利点としては、学生が24時間在宅で情報へのアクセスが可能である点が挙げられます。Szűcs学部長は、他にもデブレツェン大学の医療トレーニングの中で、興味深いイノベーションを紹介しています。頭部と首部に特化した新講座では、コンピューターでの操作が可能であるバーチャル解剖学が発足したことにより、解剖と画像処理技術を結びつけた手法で学ぶことができます。
当会議には、著名なスコットランド人専門家であるAndrew Todd氏がプレゼンターとして招かれ、教授陣やハンガリー医科大学4大学の研究員およびトゥルグ・ムレシュ医科薬科大学からの参加者もいました。これら100を超える会議では、脳、細胞、発生学、臨床解剖学および血管細胞分野における最新の研究結果が公開されています。
その他にも、軟骨組織と組織再生の研究分野における組織生物学と発生生物学の研究グループにおいて、デブレツェン大学にて進行中の脊髄の特殊な試験技術の発展に関する重要な研究結果についての会議が開かれました。これら神経細胞の研究に伴い、ネズミの母胎での遺伝子操作実験が行われました。「現時点において、ヨーロッパでは上述の技術を実施できる研究機関は限られており、ハンガリーにおいても非常に稀なケースです。」と、解剖学、組織学、および発生学の学部長は述べました。