卒業生のメッセージ
2019年センメルワイス大学医学部卒業 吉田純さん

- 1.医師国家試験に合格し、日本で医師として活躍する夢が実現しました。現在の心境を聞かせてください。(ハンガリーでの留学、国家試験の勉強を振り返っての感想など)
- 試験が終了してから、結果が出るまで時間がかなりあったため(コロナ禍より以前は旅行などで気が紛れたと思うのですが)、身動きの取れない状態が続いていたため、兎に角結果が出たことそのものがありがたかったです。安心すると同時に、これからの仕事に関する不安と半々という感じです。
- 2.ハンガリーの医学部への進学を決めた理由は何ですか?
- 年齢のことを考えて、「入学試験は比較的簡単」なハンガリーへの進学に可能性をかけてみたかったためです。
- 3.医学部在学中は、普段どのように勉強をしましたか?
- 授業に出席し、ノートを取流という基本中の基本を疎かにしないようにしました。
- 4. 勉強面・生活面で苦労したことを教えてください。
- 単純暗記は、そもそも不得手なこともあり苦労しました。
- 5.英語で授業を受けることに不安はありませんでしたか。
- 英語では苦労しなかったのですが、母国語でも医学という分野を勉強することは難しいので、結局は授業について行くことは簡単ではありませんでした。
- 6.ハンガリーに行って良かったことを教えてください。
- 病院実習が、かなりプラクティカルだったこと。学生にも関わらず、積極的に参加しようという意欲を示せば、先生方もいろいろトライさせてくださったのは非常に良い経験になりました。
- 7.ハンガリーの医学部を卒業するために必要なことは何だと思いますか?
- 卒業するだけであれば、「勉強ができること」で良いのかな、とは思います。ただ、せっかくハンガリーという環境で勉強できる機会をいただけたのであれば、積極的にかつ前向きに何事にも取り組む姿勢がある方が有意義な時間が過ごせると思います。周囲に流されて、枝葉末節に関してイライラしたり、愚痴を言い続けたりするより時間を、建設的に使える「楽天的な」物の見方があればより楽しく過ごせると思います。
- 8.ハンガリーの医学部に入学を検討している方にメッセージをお願いします。
- ハンガリーだけではないと思うのですが、医学部で医師になるための勉強をするということは、「良い成績を取る」ことではないと思っております。もちろん、試験はパスする必要がありますし、より良い成績を目指すのはいいのですが、「自分が患者だったとき、どんな医師に診てもらいたいか」を考えて、人として成長する機会ととらえて頑張っていただきたいです。