２０２０年ペーチ大学医学部卒業　斎藤祥愛さん

1．医師国家試験に合格し、日本で医師として活躍する夢が実現しました。現在の心境を聞かせてください。（ハンガリーでの留学、国家試験の勉強を振り返っての感想など）

英語もほとんど話せない状態で飛び込んだハンガリー生活から国試対策勉強まで、周りの人々の助けのおかげでやってこれたので、今はただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

2．ハンガリーの医学部への進学を決めた理由は何ですか？

日本の大学受験と同時期だったので色々と迷いましたが、縁があって新聞記事で情報を見つけた事もあり、若いうちに海外で何かを学べるチャンスなのではと思い挑戦しようと決めました。

3．医学部在学中は、普段どのように勉強をしましたか？

普段は授業中に行われる小さなテストの為の対策をメインに勉強しつつ、大きな試験の前にノートをまとめて記憶するという勉強法でした。まだ確立された勉強ノートがコピーショップになかったため、色んな人のノートをまとめたりと大変だった記憶があります。

4. 勉強面・生活面で苦労したことを教えてください。

まず私は英語があまりできない状態でハンガリーへ行ったため、授業について行くのが大変でした。後々聞き取りは上達しましたが、口頭試問にて思うように言葉が出ず大変だった記憶もあります。また、ハンガリー語も授業があった頃は上達しましたが、授業がなくなってからは伸び悩み生活面で必要最低限しか使わなかったので勿体なかったなあという気持ちもあります。

5．英語で授業を受けることに不安はありませんでしたか。

不安は多々ありました。急に決まった海外留学のため、話すのも聞くのも全然できない状態で飛んだので、ついていけるのかどうか不安がありました。

6．ハンガリーに行って良かったことを教えてください。

日本にいた頃よりも色んな事で視野が広くなり、日本で当たり前だった事が世界では通時ないと言う事を身をもって知りました。ハンガリーで様々な人々に触れたお陰で心の余裕も広くなった気がしております。日本もハンガリーも良いところ悪いところがありますが、ハンガリーでは周りの事を気にせず自分らしく過ごせる事が個人的に好きな部分でした。

7．ハンガリーの医学部を卒業するために必要なことは何だと思いますか？

最後まで諦めずに進むという気持ちと、それを後押ししてくれる周りの人々の協力だと思います。様々な理由で一度は諦めかけた事もありましたが、やれるところまでやっておいでと支えてくれた周りの人の気持ちのおかげで頑張れたところが大きいです。英語のできない私でもここまで来れたので、試験期間やらなければいけない時はやるという気持ちで頑張れば良い方向に進むかと思います。

8．ハンガリーの医学部に入学を検討している方にメッセージをお願いします。

ハンガリーの医学部は入ってからが勝負です。英語で勉強するという事は日本語で勉強するよりも大変な面が多々ありましたが、様々な国の友人もできますし、日本では経験できない事が数え切れないほどありますので、もしチャンスがあれば挑戦してみるのも良いかと思います。