学生からのメッセージ

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Message from Our Students

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卒業生のメッセージ

2020年デブレツェン大学医学部卒業 大久保海周さん

1.医師国家試験に合格し、日本で医師として活躍する夢が実現しました。現在の心境を聞かせてください。(ハンガリーでの留学、国家試験の勉強を振り返っての感想など)
予備コースを含め7年間のハンガリー生活を終え、1番の不安要素であった医師国家試験に無事に合格することができました。サポートをしてくださったHMUスタッフの皆様、大学の関係者様そして常に支えてくれた家族への感謝の気持ちでいっぱいです。 国家試験対策として、事務局に勧められた予備校に通うという選択がいかに自分の合格率を上げたかは言うまでもありません。予備校という選択肢を示してくれた事務局、予備校に通わせてもらった家族には心から感謝しています。 国家試験合格という結果に浮かれずに常に初心を忘れず、また貪欲に医師としてスタートラインに立ったばかりなんだという気持ちを大切に医業に励みたいと思います。
2.ハンガリーの医学部への進学を決めた理由は何ですか?
ハンガリーの医学部へ進学を決めた理由としましては、幼少期より英語を勉強していたので留学をしたい。という気持ちと、医師になりたいという夢が合わさり、色々調べた結果ハンガリー医学部しかない!と思ったのがきっかけでした。 また、当時すでにハンガリーに留学されていた先輩方が日本の国家試験を受験する資格を得たことを知り、ハンガリーに留学する勇気を与えてもらいました。
3.医学部在学中は、普段どのように勉強をしましたか?
医学部に在学中は、とにかく留年をせずにストレートで卒業することだけを考えていました。多くの留年してしまう学生は、「ギリギリでもいいから受かりたい」「運が良ければ受かる」などと考えている方がいることを予備コースの時に気づくことができ、「常に余裕を持って合格すること」「運が悪くても合格できるレベルでいること」の2つを常に意識して勉強をしていました。
4. 勉強面・生活面で苦労したことを教えてください。
勉強面で1番苦労したのはやはり、最初の予備コースの時でした。いくら英語が喋れても自分に合った勉強法を見つけるまではなかなか成績も伸びず空回りすることも多かったです。一年生になる頃には自分に合った勉強面ではを確立することができ、ストレートで卒業するために必要なことを意識しながら勉強していたと思います。 生活面では、ハンガリー語という言語の壁を感じることが多かったです。医学部に勉強の他に、医療で使うハンガリー語を勉強するのですが日常的に使えるハンガリー語を勉強する機会が少なく言語で悩むことは多かったです。
5.英語で授業を受けることに不安はありませんでしたか。
最初は不安は大きかったです。しかし、クラスメートと仲良くなるにつれて、他の国籍の学生も英語に不安があると言っていたのを聞き「自分だけではないんだ」と思えるようになり、いつのまにか英語での授業や試験の不安が自信に変わっていってきました。
6.ハンガリーに行って良かったことを教えてください。
ハンガリーに行ってよかったと思うことは、多国籍の友人がたくさんでき、英語で医学を学ぶことができたことです。様々な国の文化に触れることができたことや、苦楽を共に過ごす友人ができたことは一生の宝であると思っています。将来日本だけでなく、世界で活躍したいと思っている自分には貴重な経験でした。
7.ハンガリーの医学部を卒業するために必要なことは何だと思いますか?
ハンガリーの医学部を卒業するのに1番大事なのは「貪欲でいること」と「最後まで諦めないこと」です。 日本人は特に大事な場面で遠慮をしてしまったり萎縮してしまうことが多いと思います。それが決していけないこととは思いませんが、ハンガリーの大学を卒業する。ましてはストレートで卒業するために、学業に対して貪欲でいるということはとても大事なことだと思います。人より多くを吸収し、人より多くの疑問を持ち、どんなに忙しく大変な状況でも最後まで諦めない。口で言うのは簡単だと思うかもしれませんが、ハンガリーをストレートで卒業されてる学生は皆当たり前のようにできているはずです。
8.ハンガリーの医学部に入学を検討している方にメッセージをお願いします。
ハンガリーでの6年もしくは7年間というのは決して楽なものではありません。しかし、医師を志す学生にとってこれ以上ない環境と言えます。日本の医学生とは異なり3年次には臨床実習が始まり、早期から患者さんと向き合えることができるのは大きなアドバンテージだと思います。 また、日本の医学部とは違い、高校までの勉強でふるいにかけられるのではなく、医学の勉強で勝負することができる。というのは非常に大きな魅力であり、本来あるべき姿なのではないかと私は考えています。