卒業生のメッセージ
2019年センメルワイス大学医学部卒業 濵田道果さん

- 1.ハンガリーの医学部への進学を決めた理由は何ですか?
- 医師になりたいという夢と英語で勉強したい、留学したいという夢を同時に叶えることができたから。
- 2.医学部在学中は、普段どのように勉強をしましたか?
- 特に下級生の頃は、毎日夜11時までずっと勉強していました。大学の友達と一緒に勉強したり、一人で自習室で勉強したり、その時のテストや勉強ペースに合わせて勉強スタイルを変えていました。
- 3.勉強面・生活面で苦労したことを教えてください。
- 医療英語を英語で学んでいくので、その都度その都度英語を勉強していく必要がありました。ですが、それもまた今の自分の糧になっていると思います。
2年生の時に体調不良で留年しました。人生で初めて大変体調を崩したので、不安もありましたが、なんとか乗り切ることができました。 - 4. 英語で授業を受けることに不安はありませんでしたか。
- 私は予備コースから行ったのですが、予備コースのはじめは、とても不安でした。ですが、授業で頑張って聞くのも勉強、分からなかったことを後で先生に質問しに行くのも勉強と思い、必死で授業について行くことを心掛けました。 先生方もとても熱心に教えてくれたので、とても仲良くなれてよかったと思います。
- 5.ハンガリーに行って良かったことを教えてください。
- 私は予備コース、留年をしているので最短ではありませんが、8年+半年でヨーロッパと日本の国家試験に合格したことは、とても自信につながりますし、将来の選択肢がとても広がります。
また、世界中から学びに来た学生と友達になれたことで、視野がとても広くなったと思います。 - 6.ハンガリーの医学部を卒業するために必要なことは何だと思いますか?
- どんな人でも長い学生生活の中でつまずくことがあります。その時に粘り強く踏ん張り切る為には、「医師になりたい」という強い気持ちです。どんなに賢い人でも、「医師になりたい」という気持ちが弱い人は、諦めて帰って行ってしまいました。
- 7.日本の医師国家試験対策の学習で大変だったことは何ですか?
- ハンガリーで勉強してきた知識量が日本の国家試験で足りない訳ではありません。
ですが、一番の問題は日本の筆記試験の雰囲気になれることだと思います。
私たちは、ほとんどの試験を口答試験で行うので、筆記の選択式の試験になれていません。また、問題作成者の顔が見えないので、どういう事を答えてほしくて作った問題なのかがうまく把握できないです。
日本の国家試験はまさにセンター試験化していると個人的には考えていますが、日本独特の空気の読み方を考えるのに一番時間を使ったと思います。 それを学ぶために、日本の学生さんの勉強法を取り入れる事ととにかく過去問を解く事をしました。私は10年分解きました。また、予備校に通って、日本の学生さんたちとディスカッションすることで、皆の空気の読み方を感じ取って勉強に応用しました。 - 8.医師国家試験に合格し、日本で医師として活躍する夢が実現しました。現在の心境を聞かせてください。(ハンガリーでの留学、国家試験の勉強を振り返っての感想など)
- これからが医師としてのスタートです。ハンガリーで学んだことを忘れず、頑張りたいと思います。
- 9.ハンガリーの医学部に入学を検討している方にメッセージをお願いします。
- ハンガリーの医学部に行ったからと言って、無事卒業できるとは限らないし、日本の国家試験を受けられるかは、私には断言できません。ですが、ハンガリーは諦めずに努力する人を受け入れて、チャンスを与えてくれる場所です。HMU事務局もサポートしてくれます。是非、検討してみてはいかがでしょうか。