卒業生のメッセージ
2018年センメルワイス大学医学部卒業 久松加寿也さん

- 1.ハンガリーの医学部への進学を決めた理由は何ですか?
- 英語での医学教育、現地での予備校対策プログラム。
- 2.医学部在学中は、普段どのように勉強をしましたか?
- スタディールームの活用やカフェなどで友達との勉強と情報共有。
- 3.勉強面・生活面で苦労したことを教えてください。
- 自炊、勉強へのモチベーション維持、期末試験対策。
- 4.英語で授業を受けることに不安はありませんでしたか。
- 特にありませんでした。日本語の方があります。
- 5.ハンガリーに行って良かったことを教えてください。
- 友達との繋がり、英語での教育、医学教育。
- 6.ハンガリーの医学部を卒業するために必要なことは何だと思いますか?
- 強いモチベーション、チャレンジ心、友達。
- 7. 日本の医師国家試験対策の学習で大変だったことは何ですか?
- 基本的な日本語、国家試験科目の公衆衛生、そして国試浪人(日本語診療能力試験で浪人)したのでセンメルワイス大学で得た医学知識の維持が大変でした。
- 8. 医師国家試験に合格し、日本で医師として活躍する夢が実現しました。現在の心境を聞かせてください。(ハンガリーでの留学、国家試験の勉強を振り返っての感想など)
- 日本医師国家試験の結果発表からまだ1ヶ月程しか経っていませんが未だに医者になった実感がありません。初期研修が始まったばかりですので仕事の慣れや自信がつくのに時間が掛かりそうです。
日本の医師国家試験は私にとって今までに無いほどの困難でした。2年前日本語診療能力試験を落としてしまったときは国家試験を一回で合格するなどほぼあり得ないと思っていました。そこから数ヶ月どうすればいいか考えていた時思い出したのが学生生活でのテスト勉強で一番頼りにしていた勉強会でした。お互いの知識や情報を共有することが私を数々の困難から救ってくれたハンガリーでの経験をまた日本で再現してみようと考えたのです。そこで大阪MECに入り新しい仲間を作り気軽に勉強会ができる環境を整えることが出来ました。その年の夏からは一年後卒業した先輩とも何度か一緒に勉強をさせてもらい、おかげさまで2回目の日本語診療能力試験を落ちることなく国家試験を受験することが認められギリギリでしたが合格することが出来ました。国家試験対策の予備校は学費が高く受からなければならないという重いプレシャーがありましたが共に勉強させてもらった友達、サポートしてくれたMECとHMUのスタッフさん達、そしてここまで育ててくれた両親に感謝しています。 - 9.ハンガリーの医学部に入学を検討している方にメッセージをお願いします。
- 私は海外の生活が長く、日本語の出来ない日本人として英語で学べる医学部を探していました。もちろんアメリカやイギリスなど英語が母国語とする国も考慮しましたが、医学部入試対策コースやHMUなど組織的にサポートしてくれる環境に引かれてハンガリーで頑張ろうと決めました。英語がある程度出来ていた私でも大学の授業のペースやブダペストでの一人暮らしに慣れるのに時間が掛かりました。常に日本で教育受けてきた人でしたら私以上に苦労するかもしれません。しかし英語で医学教育を受けるというのは日本で医師として働くとしてもプラスになると思いますし、日本だけでなく海外で医師として働く選択肢にも繋がります。この機会を上手く利用して是非ハンガリーで医師になる夢を叶えてもらいたいです。