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●拡がる「メディカルツーリズム」
 
 医療を受けるために旅行する「メディカルツーリズム」が世界的に注目されている。EUの拡大に伴うサービスや人の移動により、EU諸国でも国境を超えた医療が新たな局面を迎えている。例えば、ドイツでは東欧での歯科治療に注目が集まっている。歯に金属をかぶせる補綴(ほてん)治療を東欧で受ける場合、ドイツでの治療の半額以下で受けられるため、複数の治療の際には旅費を含めても東欧で治療する方が安くなる。
 また、欧州司法裁判所がEU各国の公的医療保険は国外でも同様に適用しなければならないという判断を示した。これを受けて、ポーランドとその隣接地域の公的保険「AOKブランデンブルク」(疾病金庫)が隣国の歯科医と契約を結んだことにより、ポーランドでもドイツ同様の治療が保障される上、条件によっては治療費の自己負担が全額免除される場合もある。当初ドイツの歯科医師は患者流出を危惧し反発したが、利用者の急増が見られなかったため、現在は落ち着いている。
 AOKは歯科医療のほかにも同様の医療保障サービスを提供している。癌治療など医療供給が不足するオランダでは、タイの病院と契約し、患者が早く治療を受けられるようにしている。また、ドイツとベルギーの国境付近の病院と提携し、患者の移送を容易にした病院もある。商品やサービス同様、医療サービスも世界中で自由に受けられる時代になりつつある。
 
 
 
●英国がポーランドの歯科医を急募
 
 「すぐにでも英国で働きませんか」。今春、英国の公的医療システムであるNHSの関係者がポーランドを訪れ、英語の話せる歯科医を探し回った。英国ではNHS傘下の歯科医が約2千人不足し、医院の前に長蛇の列ができる事態に陥ったからだ。渡英したポーランド人歯科医には専門用語の英語教育や実地研修などの機会が与えられ、経費は病院のほか公費でまかなった。
  英国では医師と看護師の新規採用の半数以上を外国人に頼っている。以前はインド人が多かったが、2004年5月の欧州連合(EU)拡大後は、就労許可が大幅に簡素化された中・東欧の新規加盟国にシフト。EU拡大語の1年半で、サービス産業や農業などにこれらの国から約30万人の応募があり、大半を受け入れた。
  中・東欧10カ国の中でも語学力などの適応性や地理的条件を考慮したため、ポーランド(18万人)やスロバキア(3万人)など中欧4カ国で4分の3を占める。ポーランドから英国に年間5万人しかこなかったEU拡大前からは様変わりした。ブレア首相は「移民一人当たりの経済貢献度は英国人平均より高く、その存在がなければ、0.5%低くなる」と移民の役割を評価している。
「これからますます医療の国際化が進んでいく」
 このように、医療の分野での国際化はあらゆるところで起こっています。このような動きは、特に人の生命にかかわる問題は、国境という垣根を越えて盛んになるでしょう。最近のテレビでも、ドイツやアメリカで活躍していた日本人医師が日本に凱旋帰国をして、日本で旋風を巻き起こしているニュースをよく見られるようになりました。
 昔、野口英世がアメリカを中心に、南米、アフリカで活躍をしました。当時は、全くのドンキホーテであったでしょうが、これからの時代では、ぜんぜん珍しいことではなくなっていくでしょう。貴方にとって、チャレンジする場は世界にたくさんあります。
 
 
 
●インド医療ツアー振興
 
 インド政府は病気治療や健康促進の目的でインドを訪問する医療ツアーを本格的に後押しする。患者や付添い人向けに「医療ビザ(査証)」を新設するほか、設備や専門家などの面で一定水準を満たす病院の認定・登録機関を新たに設置する計画だ。
 インド政府は近く、外務、観光、鉄道、民間航空など各省庁の担当官による特別チームを設置し、医療ツアーの振興策を協議する。保険省は海外からの患者受け入れが可能な医療機関のデータベースを作成、これらの情報を盛り込んだホームページを開設する計画だ。
 インド産業連盟(CII)によると、インドでは現在、年間6万件の心臓手術が実施され、臓器・骨髄移植など高度な治療が先進国の10分の1の程度の費用で済むため、東南アジアや中東などから多数の患者が治療や健康診断のため来印。健康増進への関心から伝統的治療であるヨガなどへの人気も高いという。
 コンサルティング大手マッキンゼーの調査によると、2012年までにインドの医療ツアー関連産業は年間22億ドル(約2500億円)規模に拡大する見通しで、外貨獲得や雇用への期待が高まっている。
「なぜ、インドの医療技術のレベルが高いのか?」
 この記事にあるように、インドの医療技術はレベルが高いのです。では、なぜ医療技術が高いのか?それは、たくさんの医学生がアメリカやイギリスその他のヨーロッパで勉強しているからです。海外で医師免許を取った後、インドに戻り、医療に携わっているのです。
 今後ITと医療、製薬関係がインド経済を牽引すると言われています。このように、医療の分野も国際化が激しく、日本の医療業界もいろんな意味で国際化していくに違いありません。

「今や医師にとっても英語は必須である。」
 論文等で世界に情報を発信し、また、世界から情報を収集し新しい医療に取組む、そんな姿が医療の世界でも当たり前の時代になってきています。従って、今や英語は現代の医師にとって必須アイテムですし、多様な価値観を共有しうる国際的な感覚も必要です。そのような医師になるためには、海外で医師の免許を取得してくると言うのは、非常に意味深い価値のあることなのです。

「ヨーロッパやカリブ海の医科大学には留学生が一杯」
 中・東ヨーロッパの国々の医科大学やカリブ海の医科大学には、アメリカ人やイギリス人、その他ヨーロッパ、中東、アジア、アフリカからの留学生がたくさん勉強しに来ています。20年も前から英語のプログラムで世界中から留学生を受け入れてきています。不思議なことに、ただ日本人だけが今だにゼロ人なのです。それは、いかに日本の医療が国際化という点から遅れているかを現わしているでしょう。
 それを打破するために、ハンガリー医科大学とその日本事務局は連携をして、これから積極的に日本人学生を募集していきたいと思っています。志ある生徒・学生は是非応募して下さい。思っているより、ハードルは高くはありません。貴方たちと同じ年代の他の国々の学生が楽しくチャレンジしているのです。是非、貴方がたにもチャレンジしてほしいと願います。
 
 
 
 
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