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Message from Our Students

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K.T.さん 【国立セゲド大学】

セゲド大学での生活は予備コースを含め今年で6年目になりました。最初の年と比べるとセゲドでの生活にすっかり慣れてしまいました。この町は首都のブダペストと比べると田舎で静かですが、学生街ということもあり、一歩街へ出ると、多くの学生で賑わっています。とてもアットホームな環境です。セゲド大学は1年生から3年生までは基礎医学、4年生から6年生で臨床医学を学びます。セゲド大学では最初の3年生までは進学するのがものすごく大変です。

実際に多くの友人、クラスメイトが留年し、大学を去っていきました。辛いことですが3回留年すると強制退学を余儀なくされます。1年生は物理、生物、化学、解剖を勉強します。日本で受験勉強をしていた人ならば、生物、化学、物理の内容はとても簡単です。生物、化学、物理は日本の大学受験の方が格段に難しいと断言できます。ただ、内容が全部英語で、しかも試験は英語での口頭試験なので、英会話(リスニング・スピーキング)が苦手であると苦戦すると思います(僕は今現在でも英語に苦手意識があります)。

2年生は、解剖、生理学、生化学を勉強しますが、未知の内容で、しかも情報量が一気に増えるので、とても大変です。3年生は、セゲド大学で言われていることですが地獄です。病理学、病態生理学、微生物学・免疫学を勉強するのですが、情報量がとてつもなく多いです。真剣に毎日勉強しないとまず追いつけないくらいの情報量です。1回の授業で、文字がぎっしり詰まった100ページの授業スライドをやる科目もあります。3年生のファイナル試験では授業スライドを数千ページも覚えなければならず、精神的にも肉体的にもとても過酷なものです。僕は試験期間中にまともに寝た覚えがありません。3時間睡眠+眠くなったら昼寝みたいな生活を過ごしていました。そのせいで3年生が終わった後はげっそりとやつれてしまいました。実際にセゲド大学では、3年生で留年を繰り返す学生は非常に多いです。

3年生が無事に終わると基礎知識を習得したこともあり、4年生からの臨床医学はとても勉強しやすく、試験でもあまり落ちることはありません。実習も多くなり、医者になる、という自覚が次第に増えていきます。4年生以降は自由時間が増えるので、自分の目標をしっかり決めて、行動することが大切です。USMLEを受ける、EUで働くために新しい言語を学ぶ、日本の国家試験対策をするなどなど、多くの選択肢があります。クラスメイトにはUSMLE対策をしている人、ドイツで働くためにドイツ語を勉強している人もいます。僕はどの専門医になりたいかは決まっているのですが、どの国で働くかはまだ明確に決まっていないので、良くないことですが、日々悩んで毎日を過ごしています。

英語で医学を勉強することは、簡単なことではないですが、本当に医者になりたい、医学を学びたい気持ちがあれば何とかなります。日本の医学部受験に失敗したから、とりあえずハンガリーの医学部と安易に考えないでください。貴重な時間とお金を無駄にしないためにも、本気で挑戦してみてください。セゲドで待っています。

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