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学生からのメッセージ

末益将仁くん 【国立センメルワイス大学5年生】

自分を見つめる
~不安と向き合い、流していく~

異国の地で英語で医学を学びたい、最初にそう感じたのは、高校1年生の時に経験したイギリス短期研修とホームステイの後でした。言葉の壁を感じながらも、家族や友達との時間が過ぎると、いつもそこまでしてくれてありがとう、という感謝の気持ちだけが自分の心の中に残っていました。その一方で、ロンドンの街へ出ると道を歩いているときでさえ、日本では一度も感じたことのない独特な不安感にかられたのを覚えています。そんな感覚や心の動揺が、一人の日本人として海外で頑張りたいという興味をより一層ひきたてました。

しかし、ハンガリーの首都、ブダペストでの生活が始まると、日本でも一人暮らしをしたことのない自分にとって、勉強以前に何をどこで買えばいいのか、アパートの契約はどうしたらいいのか、銀行での手続き、生活の中で生じる一つ一つの出来事が、自分の中にある不安感を高めていきました。その不安を取り除いてくれたのが、現地コーディネーターの方々です。生活のなかで問題が生じると、勉強になかなか集中できなくなり、そんな時に迅速な対応をしていただき、不安を安心感へと変えてくださったことに感謝しています。ここでの生活も3年目に入り、今では生活するなかで不安を感じることも少なくなりました。

正直に言って大学生活は、楽しいというより大変です。唯一楽しいのは、一日の中で友達と昼ご飯を食べるときくらいです。試験前で心がナーバスになっている時も、クラスメートや友達と少しでも話せば、いつの間にか”頑張らないといけないな”という気持ちに変化していきます。その小さなやる気の積み重ねが今日の自分の心を少し安心感へと導いてくれたのかもしれません。授業になると、クラスメートの目つきが変わります。自分のクラスには、ノルウェー人、スウェーデン人、イスラエル人、アメリカ人、イギリス人、韓国人、キプロス人、ギリシャ人、スペイン人、日本人の生徒がいますが、先生の言ったことを、聞き逃すまいとみんなノートをすごいスピードでとっています。どんなに苦しくても日本語に逃げてはいけない、英語で呑み込み、理解しなくては、その気持ちだけは忘れずになんとか他国の生徒と競争心を燃やす毎日です。同じクラスメートと過ごして一年が経ちましたが、競争心だけでなくお互いの痛みを分かち合う気持ちから結束力もだんだんと生まれてきたように感じます。試験に落ちてしまい、それまでの緊張感と悔しさから涙を流している生徒がいました。みんなでその生徒の心を気遣い、そばに行って優しい言葉をかけてあげる生徒、遠くから表情を変えないでその生徒の気持ちに同情し、何とか励まそうとしている生徒、みんな一つ一つの試験の重みを理解しているからこそ、試験に落ちた時にどうやって自分を立て直していくかに対する難しさも分かっています。つらいこともありますが、国境を越えて何十カ国の生徒たちに囲まれて医学を学べるこの環境は、いろんな形で自分を強くしてくれる場所であり、自分の人生の中で大切な中継地点になると思っています。

今、ハンガリーで医学を勉強したいと感じているみなさん、世間では、いろいろな意見があります。時には、自分の思いと違って悔しい気持ちになることもあります。悔しいから頑張ろうという気持ちにはなりますが、不安な気持ちは一切残りません。誰がどんなことを言おうと、ここへどんな気持ちで来たのかという自分の初心と覚悟、家族への感謝、高校の先生方の理解、HMUをはじめ自分に挑戦するチャンスを与えてくれた方々、自分を応援してくれているすべての人たちへの思いは、どんな大きな不安も吹き飛ばしてくれます。心の底から英語で医学を学びたいという純粋で頑固な気持ちを持ちどんな不安とも自分から向き合い流していけるような柔軟で丈夫な心の根をここへ来る前にみなさんには張って欲しいと思っています。頑張ってください。ブダペストから応援しています。

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